solo exibithon
group exibithon
group exibithon INOB ORDER 2.5
ギャラリー・古民家・空き店舗など全10会場(高知県 いの町)
画像をクリックすると展示風景が表示されます
水のつぶて
と
言の葉
の
輪郭
お好きな石を探して
お持ちください。
願いをこめて
仁淀川へ流してください。
あなたの願いがかないますように。
- 想い -
土佐和紙の町、いの。
深い山は豊かな森を育み、清流仁淀川が海へと流れます。
この町は私の生まれ育った町でもあります。
こどもの頃は夏になれば川へ泳ぎに行くのが楽しみでした。
川の上流は、こども心にも聖域のような、特別な場所でした。
自然の一部として生きていることを感じる大切な川辺。
仁淀川に日常的に深く関わって生きていた日々。
仁淀川には五色石という、いろんな色の石が川原に散らばっています。
その色合いは千差万別で、いろんな魂のかけらのようです。
清らかな水の流れ
いろんな石は
魂のかけらのよう
水のひとつぶ
石のつぶて
石に、
願いごとを、
言の葉を、
のせて
流れてゆけば、
海まで続いて、
どこかで、きっと、かなう。
- コンセプト -
町歩きアートイベントの中での作品の提示の方法は、やはり町に溶け込み、打ち解けながら、その場所や土地に脈略のあるテーマで表現することに意義があると考えます。
それはランドスケープからの視点でもあります。
景観を読み込み、引き出し、個々の風景を創造すること。
町の中のひとつの展示空間から、仁淀川へのアプローチ。
石を持ち川へ向かう、という道筋。
川へ至るまでの風景をひとりひとりが感じ、「願いを込める」という個人的な行為により、思い出のひとつとして心に残る体験を。
その土地の風景を取り込んだ作品を。
素材、モチーフはいの町ゆかりのものを使いました。
土佐和紙、仁淀川の石。
ことば達は、いの町内にある琴平神社の歌碑群の和歌。昔、いの町の風景に想いを寄せて歌を詠んだ歌人が何人もいたのです。
今回、古民家であり店舗だった久原さん宅をお借りして、その空間の特殊さを活かし、舞台のようになっているスペースを中心にコンテンポラリーダンサー作用南美さんによるパフォーマンスも繰り広げられました。